結婚式では、招待客の皆さまにも楽しんでもらいたいですよね。ゲストの居心地の良さを決めるのが『席次』です。席次とは、お客様がどこに座るかを決めたもの。
今回は結婚式の席次の決め方について説明します。守るべきルールの多さが、席次の決め方を難しくさせている理由のひとつ。手間取ると何日も席次決めに時間を費やす羽目になります。そんな大変な思いをしないよう、この記事で“悩まない席次の決め方”を学びましょう!
目次
結婚式の席次の決め方:基本ルール
新郎新婦の席に向かった状態で、左側に新郎ゲスト、右側に新婦ゲストが基本。新郎新婦からの距離が近い(前の席)のが「上座」、距離が遠い(後ろの席)が「下座」です。
上座には目上の方など、重要度の高い方、十分なおもてなしをしなくてはいけない方を配置するのが席次の決め方の基本。新郎新婦の家族など、おもてなしをする側は下座に配置します。
【上座→下座の順番の目安】
①主賓
②会社の上司(複数の場合には、役職、年齢、社歴などで順位付け)
③学生時代の恩師
④会社関係者(先輩など)・学生時代の先輩
⑤会社同僚
⑥友人
⑦親族
⑧家族
結婚式の席次の決め方:特別ルール
基本的には新郎側と新婦側の席次は分けて考えますが、共通の友人などもいますよね。その場合には、新郎側と新婦側のゲストを同一テーブルの席次にしてもOKです。
それ以外に、人数が合わない場合にも新郎ゲストと新婦ゲストが同じテーブルに座ることもあります。その場合には、同じ年代など、話が合う人同士の組み合わせになるよう配慮してくださいね。
また、席次の決め方のルールは、住んでいる地方によってかなり違います。印刷後に修正になると、コストと時間の無駄遣いになってしまいます。そのため、印刷前までには、双方の両親に確認しておいてください。
結婚式の席次の決め方:誤字脱字・肩書きに十分注意する
席次の決め方で忘れてはいけないのが、席次表の誤字脱字や肩書きのミスです。ウキウキ気分で結婚式に参列したのに、席次表の名前の漢字が間違っていたら…興ざめですよね。
大切なゲストにそんな思いをさせないよう、誤字脱字のないよう厳重にチェックしてくださいね。
また、ゲストとの関係性によっては、どんな肩書きにするかで迷うかもしれません。社会的地位の高い方は、企業名・部署名・役職を記載しますが、企業名などは略さずに記載しましょう。
注意点としては、「後輩」は失礼にあたるため使用せずに「同僚」で統一すること。父母の兄・姉は「伯父・伯母」、弟・妹は「叔父・叔母」と、漢字が異なることです。
結婚式の席次の決め方:手順
ステップ1:テーブル配置・着席可能人数を確認
席次の決め方ステップ1は、着席可能人数を確認すること。会場のテーブルタイプによって、ひとつのテーブルの着席可能人数が変わります。
例えば、1テーブル4人配置なら4人ずつにグルーピングしていきますが、1テーブル6人配置なら6人のグループを作らなくてはいけません。そのため、まずはプランナーさんに、何人ごとにグルーピングすれば良いか確認してください。
テーブルタイプは大きく分けて2つ。1つ目は丸テーブルタイプで4~6人掛けのテーブルをいくつか配置します。2つ目は長テーブルタイプで、縦長の大きなテーブルを用いて晩餐会のような雰囲気になるのが特徴。1つのテーブルに大人数が着席します。
ステップ2:ゲストのグルーピング
次に、同じテーブルに座るゲストを決めます。グルーピングの目安になるのはゲスト同士の親密度。一般的なのは、高校時代の友人、会社の同僚、など肩書きが同じ人同士を同じテーブルの席次にする方法です。
同じテーブルになるゲストの顔触れはかなり重要です。長い時間を共に過ごすので、ゲストが退屈しないようグルーピングしましょう。
ステップ3:ゲスト同士の相性で微調整
コミュニティごとにグルーピングしていくと、「AさんとBさんを同じテーブルにしたけど仲が悪い…」などの問題が生じるかもしれません。そんな時には柔軟に席次を変更しましょう。
よく問題になるのが、親戚同士の相性です。親戚間の人間関係に詳しくないのであれば、両親に確認しておいてくださいね。
また、5人グループの友人を招待したけど、4人テーブルで席次に困る…という場合は、「5人=4人+1人」に分けるのではなく、「5人=3人+2人」に分けて独りぼっちになる人が出ないよう工夫しましょう。
ステップ4:子連れなど条件によって微調整
席次の決め方の注意点は、子連れや高齢、体が不自由などの条件を持つゲストへの配慮です。子連れの場合には、スピーカーの近くにしない、出入りしやすい場所にする、などの配慮が必要。
高齢、体が不自由な方は、新郎新婦席に背中を向ける席次にならないようにしましょう。その他、会場ごとに気を付ける点があると思うのでプランナーさんに確認しておいてください。
結婚式の席次の決め方は臨機応変に!
席次の決め方にはいくつかの基本的ルールがありますが、最も大切なことはゲストが結婚式を楽しむことです。
参列したゲストの気持ちになって席次を考えてみてくださいね。席次の決め方で迷った時には、ゲスト本人に聞いてみるのもアリですよ!