生花店の前を通ると、色とりどりの切り花や、鉢植えの季節の花が並べられていて、私達の目を楽しませてくれます。
花って、気分を和ませてくれたり、季節を教えてくれたりするだけでなく、恋のお助けアイテムとしても活躍してくれるのが、嬉しいところですね。
貴女は花が好きですか?好きなのはどんな花?ここではお花にまつわるちょっとしたエピソードや、お役立ち情報をまとめてみました。
目次
花束にまつわるエピソード
型遅れのドレスでパーティーに出席して、惨めな思いをしていた『若草物語』の長女メグ…。そんな彼女の気持ちを救ったのは、彼女宛に贈られてきた美しいバラの花束でした。
また、花束ではないけれど、『源氏物語』では、扇子に乗せられた夕顔の花から、新しい恋が始まっています。
花束を異性から貰った事はありますか?

大学時代、彼氏が出来たばかりの友人Aの話です。Aの誕生日が近づいてきたので、彼が花束を贈ろうとしたらしいのですが、「どうせ枯れるから、残るものがいい」と答え、指輪を買ってもらったそうです。
私も当時の彼女の立場であれば、間違いなく同じことを言ったと思います。
でも年齢を重ねるにつれて、生花の良さが解ってきましたね。花は枯れるからこそいいのだと。
花々の一番美しい時間を所有している事は、実はとても贅沢な事ではないでしょうか。
お花屋さんから聞いた恋のお話
ママ友Bは元花屋さんです。独身時代から、第一子を授かるまでの7~8年間、販売員として勤務し、沢山の花束を作ってきました。彼女に聞いた所、男性の来店客は結構多かったということです。
その中で、一番印象に残っている男の人はいる?…と、聞いた所、「『これから告白するんです!』と私達に宣言した20歳位の男の子かな」と教えてくれました。
彼が告白相手の為にオーダーしたのは、『たくさんのカスミソウの真ん中に、赤いバラが一本』の花束でした。彼なりのこだわりだったようです。
同僚と二人で、その男の子を送り出したB。彼の告白が成功したのかどうかは分かりませんが、花束を作ることで、恋の応援を出来たことは、Bにとってもいい思い出だということです。
若い女性の皆様、もしも男性からサプライズで花束を貰う時があったら、「残るものがよかったなー」などは、間違っても口にしないで下さいね。彼が貴女の事を考えて選んだ花束には、アクセサリーと同じくらいの価値がありますよ。
花束を貰った後は?
花を長持ちさせる方法
せっかく貰った花束だから、一日でも長く、その美しさを楽しみたい… 花を生けた花瓶の中に『鮮度保持剤』を入れる方法がありますが、持っていない時は『台所用洗剤』が代わりになる…ということが割と知られていますよね?
Bに確認したところ、洗剤を入れるよりは、毎日少しずつ茎の根元を水切りした方が、効果的だそうです。また銅で出来ている10円玉を、花瓶に入れておくと、水の殺菌効果を発揮し、『気持ち程度』ではあるものの、鮮度の維持が期待出来ます。
勿論、どんな方法を選んだとしても、毎日のお水の交換は忘れないで下さいね。
ドライフラワーとして残したい場合

バラ、カスミソウ、スターチスなど…ドライフラワーに適する花と、そうでない花があります。また、キレイに作れるかどうかは、花の開花状態によっても変わってきます。
ベストなタイミングは『開花直後』に『なるべく早く乾かす』こと。
この場合、花瓶で楽しむ事は諦めなければなりませんが、上手くいけば、ドライフラワーは1年くらい持ちます。どちらで楽しむかは、貴女次第ですね。
一番メジャーな方法は、逆さに吊るして乾かす『ハンキング法』。風通しのいい、日陰を選んで下さい。素敵なドライフラワーが出来ますように!
花屋さんが教える『結婚式でこだわったお花のこと』
生花店で働いていた時期に結婚式を挙げたB。その時の『花に関するエピソード』を聞いてみました。
彼女の結婚式で使用した花は、ブーケから会場装花まで、全部勤め先からの『持ちこみ』です。ブーケはオーナーさんが、かなりボリュームのあるものを作ってくれました。
使用した花の中で、Bが一番印象に残っているのが『ジャスミン』で、中央にパールをあしらったものだそうです。
(※頭の中でイメージが湧かなかったので、『ジャスミン パール ブーケ』で画像検索しました。上品なブーケの画像が何枚も出てきましたよ。興味のある方は是非)
Bの場合、持ち込み料はかからなかったそうですが、装花、ブーケは料金が発生する場合がほとんど。それでも年に1、2回は、自分の納得するブーケを求めて、来店する花嫁さんがいたらしいです。
もう一つ、Bが工夫したのが、テーブル装花でした。
「ジュエルポリマーを入れた小さな花瓶に花を挿して、出席者それぞれのテーブルに飾ったよ。そして披露宴終了後は、花瓶ごと持って帰ってもらった」
テーブルを華やかにする事と、お土産の2つの役目を果たしたということです。いいアイデアですね。
花をもっと身近に感じてみませんか?
花って、誰かから贈られるだけではなく、自分から贈ったり、自分の為に購入するだけでも、楽しい気分になれるもの。
時間に余裕がある時には、是非生花店を覗いてみて下さいね