結納に必要な品物が準備できるとホッと一息ついた気持ちになりますよね。
では、次は、結納当日の流れを把握しておくようにしましょう。自分達で略式結納をする場合は、結納の進行を自分達でしなければいけません。そのため、当日までに結納の流れを把握しておくようにしましょう。
そして、当然ですが結納品も自分達で飾り付けをしなければいけませんよね。結納当日の流れと結納品の飾り方を説明していきますね。
目次
結納当日の流れ
近年の結納は、略式結納が一般的になってきているので、略式結納の当日の流れをご紹介していきますね。
略式結納の場合に会場として多くの先輩たちが利用してきたのが「料亭」です。料亭だと和室で床の間があるのが一般的なので、結納品を飾る場所を確保できるからです。
略式結納を自分達でおこなう場合は、はじめに「結納品の飾りつけ」から始めます。順に当日の流れをご紹介していきますね。
1.結納品の飾りつけ
会場に到着したら、結納品を床の間の前に飾りつけます。
結納返しをする場合は、男性側が到着する前に女性側が「下座」に飾りつけ部屋を出ます。その後、男性側が結納品を飾りつけます。
結納返しがない場合は、床の間の中央に飾り、結納返しがある場合は「上座」に飾ります。
関東式（白木の献上台に全ての結納品を飾ります。目録を1番右に置き、目録に書いてある順番に並べていきます。）
関西式（1つずつ白木の献上台に乗せて飾り付けます。）
2. 席に座る
席順にもマナーがあるので、ご紹介しておきますね。
女性側が男性側に嫁ぐ場合は、男性側が上座、女性側が下座に座ります。（婿入りする場合は逆に座ります）
入口から遠い上座から「新郎・父親・母親」その前に向かい合って「新婦・父親・母親」と席につきます。
3. はじまりの挨拶（口上）
仲人を立てない場合は、男性側の父親が務める事が多いです。
男性側の父親が「この度は、〇様と息子〇に素晴らしいご縁を頂戴いたしましてありがとうございます。ただいまよりご結納をはじめさせて頂きます。」
4. 女性側に結納品を渡す
結納品を渡すのは男性の母親が行います。結納品と家族書を載せた台を新婦の前に運び一礼し、元の席に戻ります。新郎の父親が「そちらは私ども○○家からの結納でございます。幾久しくお納めください。 」と口上を述べます。
5. 男性側に受書を渡す
受け取った結納品の中から新婦が目録を手に取り中を改めます。その後、父親・母親へと渡し全員が確認した後、新婦が「ありがとうございます。幾久しくお受けいたします。 」と口上を述べて全員で一礼します。
その後、新婦の母親が結納品を飾り台へ運び「こちらが受書でございます。ご確認ください。」と受書を新郎へ渡します。
6. 結納返しがある場合
新婦の母親が結納品と家族書を載せた台を新郎の前に運び一礼し、元の席に戻ります。
新婦の父親が「そちらは私ども〇〇家からの結納でございます。幾久しくお納めください。」と口上を述べます。
7. 女性側に受書を渡す
受け取った結納品の中から新郎が目録を手に取り中を改めます。その後、父親は母親へと渡し全員が確認した後、新郎が「ありがとうございます。幾久しくお受けいたします。 」と口上を述べて全員で一礼します。
その後、新郎の母親が結納品を飾り台へ運び「こちらが受書でございます。ご確認ください。」と受書を新婦へ渡します。
8. 婚約指輪のお披露目
最近では、婚約指輪の披露を結納式のスケジュールに取り入れる新郎新婦が多くなってきています。せっかく頂いた婚約指輪になるので、両親にお披露目して喜んでもらってくださいね。
9. 締めのあいさつ
進行役の男性側の父親が「本日は誠にありがとうございました。おかげさまで無事に結納を納めることができました。今後とも末永くよろしくお願いいたします。 」と挨拶します。
その後、女性側の父親が「こちらこそありがとうございました。今後とも末永くよろしくお願いいたします。 」と挨拶します。
結納が終わった後に記念撮影をする場合も多くなってきています。せっかくの記念なので写真が苦手でなければ、両家全員で写真に写っておきましょう！
その後、祝宴が2時間ほどあります。結婚式前に両家で仲良くなっておくと結婚式も穏やかで楽しい雰囲気になれますよ！
結納で日本の伝統を感じるのは素敵！
近年では「両家顔合わせ食事会」が主流となっていますが、古来から日本の伝統である「結納」を交わすことで、当人にとって改めて「結婚へのけじめ」が生まれ、そして、お互いが「相手を幸せにする」という気持ちが溢れることと思います。
結納をおこなうのは大変ですが、当人たちだけでなくご両親にとっても「大切な記念日」になるので、成功させる為にも両家でしっかり話し合って早めから準備するようにしてくださいね。
