恋をしたならば、誰もがその相手とのハッピーエンドを望むもの。 だけど、恋の神様は全員に微笑む訳にはいかないのが、悲しい現実。
失恋って…何度経験しても、辛いものだし、心のどこかが暫く痛みますよね。それは決して悪いことではなく、貴女がこの恋に真剣だった証拠です。
でも、出来れば失恋期間から卒業して、新しい恋に向かってスタートを切りたいと思いませんか?
そんな貴女に、過去に数えきれない程の失恋を経験してきたアラフィフの私から、<失恋期間の乗り超え方>をお伝えしたいと思います。
目次
泣くことは全然悪くない

理屈と感情がリアルタイムに連携してくれたら、こんなに楽なことはありませんよね?
「どんなに泣いても、彼は自分の元には戻らないだろう。だったら気持ちを切り替えて、『さっさと』次の恋に向かった方が、『効率的』…」
…って、出来るわけありません!
中にはそのように自分自身に言い聞かせて、平気なフリをする女性もいることでしょう。勿論、それも乗り越え方として一つの方法です。
でも出来なくてもOK。 まずは(環境が許すのであれば)思い切り泣きましょう。感情から流す涙はストレスの原因になる物質も排出すると言われています。
ただし『次の日の目の腫れ』だけには注意して下さい。私は会社員時代、前日に泣きはらした目で出勤して、性格の悪い上司に指摘された過去があります。
今はスマホがあって羨ましいです。ここだけは冷静になって『泣く・目・腫れ』で検索して、対処法に従いましょうね。
失恋期間中にしてはいけないこと
これが失恋というものか…
私の初めての『大失恋』は二十歳の時で、それまでは『片思い→告白→玉砕』か『片思い→彼女発覚で人知れず失恋』などの片思いルートのみ。
そんな失恋の気の紛らわし方は、炭酸飲料と共にスナック菓子を食べまくる…という、いわゆる『てやんでぇ!』 状態でした。
でも両想いルートはそうはいかなかったんですよ。まず、やけ食いしようにも、何も食べる事が出来ない。そして眠れない。更に心臓辺りがくり抜かれたような感覚に陥る…。
一度、自分の想いが通じた人から、別れを告げられるのは、想像していた以上にダメージが大きいのだと、身をもって知る事が出来ました。
その後も両想いルートからの失恋は何度かありまして、沢山の黒歴史を作ってしまった私です。ということで、説得力があるのかないのかは分かりませんが、『失恋期間中のタブー』について、これから話させて頂きます。
自分自身を乱暴に扱わない
私の場合、失恋が原因で、タバコを吸ったことがあります。理由は、別れた彼が<たばこ嫌い>だから。『どうせ彼は戻って来ない』と分かっていたのが辛くて、『ならば自分でもっとだめにしてやろう』という心理だったと思います。
二十歳過ぎていたのだから、法的には問題ないのですが、実はタバコをそこまで美味しいと思えなかったんですよね。それでも格好つけて暫く吸い続けていましたが…。
百歩譲って、「美味しい」と思っていたならともかく、健康に良くないのに、何をやっていたのだろうと後悔しています。
悲しい時は自棄を起こした行動の方が、気は紛れやすいものですが、それは一時的なものがほとんどです。未来の自分の為に、歯を食いしばってセーブする事も大切です。
「どうせ私なんて」は禁句

喧嘩別れをした元彼が、当時言っていた言葉です。「友達に励ましてもらっているときに、間違っても『どうせ私なんて』は言うな。相手対して失礼だ」
今、思うと色々理屈ばかりこねる面倒くさい男性でした。このセリフがどのような経緯で言われたのかは覚えてはいませんが、これだけは有り難く胸に刻ませてもらっています。
貴女に元気になって欲しくて、一生懸命に言葉を探してくれる友人の存在は、とても有難い存在です。そんな時に「どうせ私なんて」と言われた日には、友人はガクッてなりそう。その一言で、今まで話していたことが全部吹っ飛んでしまったのですから。
「アナタなんてもう知らない」と思われないように気を付けましょうね。
失恋期間卒業前に別の男性と付き合う
新しい恋を見つけるのはいいことですが、貴女が失恋中であることを知って近づいてきた男性には注意して下さい。
この場合大雑把に分類すると、①「心から心配して貴女の側に来た男性」と、②「ただのハイエナ男」の2パターンに分けられます。
②は私の前にも現れました。最初の大失恋の時に、どこから聞いたのか私に電話してきて、「俺が代わりになりたいんだけど」と言ってきたのです。
いやいや…それは絶対無理だった。彼が私に気がある事は薄々感づいていましたが、私はどう頑張っても彼を異性として見る事が出来ませんでした。
そもそも、人が弱っているトコロを露骨に付け込んでくるような男だから、嫌なんだよ!…ということで、即断った私でありました。
②は論外ですが、①の男性もお付き合いするかどうかは慎重にした方がいいでしょう。気持ちが弱っている時とそうでない時は判断の基準が違ってきます。
元の貴女に戻った時に「やっぱり、ごめん」とは言いたくないですよね? 彼が優しいなら尚更です。暫くは焦らずに、いい友達として付き合った方がいいと思います。
いっぱい泣いた後は…
さて、ここからは、少し落ち着いた後の行動についてです。
彼と過ごしていた時間を、自分の為だけに使えると無理矢理でも割り切ってみませんか?
私のおススメは『書店に行く』ことです。できるだけ大きなお店がいいでしょう。
そして、もしよかったら新書/教養文庫コーナーを覗いてみて下さい。興味深いタイトルが沢山あって、あなたの心に来る一冊が見つかるかもしれませんよ。勿論、小説や漫画だって、その候補。笑ったり、感動したりできれば、少しずつ回復出来ているサインです。
もう一つは『自分だけの応援歌』を見つけることです。会社員時代の友人(男性)は、結婚まで考えていた彼女に振られた時は『Every Little Thing』の『Time goes by』を何度も何度もリピートして聴いて失恋を乗り切ったそうです(現在、別の女性と結婚。二児のパパ)
ちなみに私が二十歳の時に聴きまくって、自分を元気づけた曲は、『ribbon』(永作博美さんが所属していたアイドルグループ)の『あのコによろしく』でした。機会があったら、是非聴いてみて下さいね。
そこから先に待っているもの
誰だって失恋ルートは避けたいものですが、その経験は決して無駄ではありません。
この状況をどうすればいいのか『未来の自分』に問いかけながら、乗り越えた先には、次の恋で輝いている貴女の姿が見える筈です。